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車両進入禁止の標識。

(303)車両進入禁止

 

この標識のある道路は、特定の方向からの進入が禁じられています。すなわち、一方通行路の出口に、この標識が設けられます。この標識を無視して通行すると、いわゆる「逆走」となります。この標識のみがある道路は通行止めではないため、一方通行の向きに従うなど、進入する向きを変えれば、通行できる可能性があります。

Focus

車両進入禁止の標識。曲板標識。

◆壊れて曲がっている・・・わけではない!?

 

先述のとおり、「車両進入禁止」は、一方通行路の出口に設置されるものです。そのため、正面からだけでなく、その交差道路からも、対象の道路が進入禁止であることを明確に示す必要があります。

 

つまり、真横からも見えやすくする工夫が肝心です。

 

そこで「車両進入禁止」は、とある斬新な方法で設置することができるようになりました。それが、右の写真のような曲板型のものです。

 

「車両進入禁止」は、標識の中でも類いまれな特徴を持っています。それは、左右対称であるということです。

 

さらに、非常にシンプルかつ抽象的な図柄のため、曲げられた標識の一部を横などから見たとしても、何の標識かが容易に判別できます。

 

以上のような背景から、「車両進入禁止」に関しては、特例で、長円形の曲板を用いることができるのです。

 

(参考:道路標識、区画線及び道路標示に関する命令 別表第二 一の(二)の10)

Gallery


車両進入禁止と指定方向外進行禁止の標識。

正面の道が一方通行の出口だが、左右に逃げ道があるため、このような組合せに。

(静岡県焼津市)

車両進入禁止の標識。曲板標識。

ほぼ直角に曲げられているため、正面からだと四角く見える、曲板標識。

(島根県出雲市)

車両進入禁止の標識。曲板標識。

曲げ方が浅いためか、正面からだとかなり横長に見える、曲板標識。

(島根県松江市)


車両進入禁止の標識。この歩道。

自転車一方通行の道路に設置された車両進入禁止。「この歩道」や「この自転車道」の補助標識が付く。

(静岡県静岡市)