最終更新日:2024/10/3

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(301)通行止め

 

この標識より先は、歩行者、車、路面電車のすべてが通行できません。規制標識の多くは、車両に対してのものですが、歩行者に対するものは少なく、「通行止め」は、そのひとつです。赤いバツ印に加え、下の空白部分に『通行止』の文字が、青字で記載されているのが特徴です。

Focus

 規制標識のトップバッターの座に立つのは、この「通行止め」の標識です。通行止め関連の標識は何種類かありますが、この「通行止め」は、歩行者も含め、ありとあらゆるものの通行をとにかく禁ずる、最強の標識です。

 

 通行止めが設置される場所として多いのは、まず、山道の通行困難区間です。土砂崩れや倒木などにより、通行止めの措置を取らざるを得ないときに、この標識が鎮座します。また、そういった災害時に対応するために、通行止めの多い道路や雨量規制区間の手前には、「通行止め」の標示を出すことのできる可変式標識が、予め設置されていることもあります。

 

 また、豪雪地帯では、積雪した踏切道でのスタック防止や、線路の円滑な除雪のため、「通行止め」標識を用いて、冬季の間だけ、踏切が閉鎖されることもあります。

 

 さらに、近年では、BRTの専用通行道への、歩行者や一般車両の誤進入を防ぐために、この標識が設置されているケースもあります。

 

 「通行止め」は、可変式や仮設のものが多く、基礎が打たれたポールに、アルミの一枚板で設置されるような通常版のものは、とてもレアな存在です。

Gallery

通行止めの道路標識

回転式可変式の通行止め。

普段は、県道番号の標示だが、災害のため標示が変わった。

(静岡県函南町)

通行止めの道路標識

A型バリケードにくっついた、便利な可搬式の通行止め標識。

(静岡県浜松市)

通行止めの道路標識

函館山の冬季規制。

通行止めがダブルで付いたバリケードが行く手を阻む。

(北海道函館市)